2016年02月29日

E217系、いまむかし

今回もまた音声のデータを公開します。
先日の記事で申し上げた通り、GTO素子とIGBT素子、それぞれのVVVFインバータが搭載されたE217系の走行音の違いをお楽しみください。

走行区間はどちらも同じ、千葉→稲毛間。
比較的駅間が短く、千葉駅を出たところのポイント通過があるため全力での走行ではありませんが、それぞれ違いのはっきりと判る加減速音だけでも聞き比べていただければと。|д゚)
また、車内アナウンスの違いも聞き逃せない一つのポイントとなるでしょう。

録音年月日は、新しい方はしっかり記録しているので詳細が分かるのですが、古い方はまったく記録が残っていません。
日中の仕事が終わって帰宅する前に、夜間は比較的空いているだろうという考えで始発の上り列車にターゲットを定めたことを、うっすらと覚えている程度です。
もともと公開する予定のなかったデータとはいえ、それでも記録は大事だなぁ…と、今更になって感じています。

こんな詳細の分からないデータがまだまだたくさんありますので、そのうち時期を見てちょっとずつ公開していくつもりですが、どれも録音機材の古さと品質の悪さから、お聞き苦しいものになることをご了承いただければ幸いです。

※再生の際は、音量に十分ご注意ください。

録音データ:
2016年2月 JR総武線快速 1288F モハE216-2090 千葉→稲毛
Sanyo ICR-PS285RM + audio-technica AT9900

※再生の際は、音量に十分ご注意ください。

録音データ:
年月日不明 JR総武線快速 列番不明 モハE217-(車番不明) 千葉→稲毛
SHARP MD-MS721 + AIWA製ステレオピンマイク(形式不明)
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2016年02月27日

聴くモノサク

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今回は音声を公開します。

東京近辺にお住まいの撮り鉄さんだったら、一度は訪れたことがあるであろう「モノサク」。
物井駅〜佐倉駅間に広がる撮り鉄スポットで、駅名の頭を取って「モノ(い)」+「サク(ら)」=「モノサク」と呼ばれるこの一帯は、四季の自然が豊かで見晴らしも良好。

ちょっと前には113系スカ色や211系房総色の普通列車、183系や253系の特急列車が見られましたが、現在では普通列車に209系、特急列車には257系500番台に255系やE259系と、車両のレパートリーも非常に豊富。
そして成田空港アクセスの快速列車としては、今回取り上げるE217系が長らく活躍しています。

列車間隔もそれほど大きく空かないため、最新のネタ写真を撮ってよし、日常風景の記録を撮るのもよし、さらに撮影の練習にも良しと、まさに三拍子揃った…って、ここで私が語るまでもなく有名な場所ですよね。|д゚)

ここで撮影をする皆さんは、おそらく物井駅か佐倉駅から重い機材を背負って10分20分と歩いて撮影地まで向かうところでしょうけど、ここを列車で通るとどのような印象を受けるでしょうか。
これが、今回の記事のメインとなります。

物井駅〜佐倉駅間を走行するE217系の音声をお楽しみください。
1994年の量産先行車の登場から1999年まで製造された近郊型電車で、製造当初はGTO素子によるVVVFインバータ制御を採用した車両でしたが、経年による機器更新の際(2012年まで)に全編成がIGBT素子のVVVFインバータ制御に変更されています。
GTO素子の音声はずいぶん前に録音していたのですが、更新後の音声はこれが最初の録音となりました。
…地元を走っている上、通勤時には毎日利用していた車両にも関わらず。
「ようやくかよ!」とツッコミが入ってもおかしくない感じです。(;^ω^)

録音は、4両の付属編成の増結3号車車端部で行いました。
基本編成は11両で4M7Tの構成ですが、一方の付属編成は4両の2M2T。
このパワーバランスの差は走行時にどう影響するのかと思っていましたが、どうやら設定で統一できるようになっているそうですね。
一度、4両編成がフルパワーを出した時の爆速感を味わってみたいものですが…。|д゚)

音声に話を戻しますと。
物井駅を発車した列車は、ポイントや曲線半径の小さいカーブもないため、ぐんぐん加速していきます。
ジョイント音を聞いていると、100km/h位は出しているように感じられます。
トンネルに入り佐倉駅に近づくと、列車はポイントを渡るため減速。そのまま停車アプローチに入ります。

今となってはことさら珍しくなくなった音ですが、お楽しみいただければ幸いです。
近々、比較用として昔録音したGTO素子の音声も掲載していくつもりですので、どうぞご期待ください。
それでは、どうぞ。

※再生の際は、音量に十分ご注意ください。


撮影データ:
2009年12月 JR総武本線 佐倉〜物井
Canon EOS KissX2 + EF70-200mm/F4L USM

録音データ:
2016年2月 JR総武本線 快速エアポート成田4173F モハE217-2044 物井→佐倉
Sanyo ICR-PS285RM + audio-technica AT9900
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2016年02月25日

入換合図

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貨物列車と貨物駅が廃止されたのち、越中島貨物駅の構内となった小名木川。
ここから越中島貨物駅までは入換扱いとなるため、操車掛が牽引機の先頭に立ち、その手旗に従って運転される場所があります。

写真は操車掛の入換合図とともに小名木川を出発する、レール輸送のチキとそれを牽くディーゼル機関車DE10の1752号機の様子。
このカットでは緑旗が出されていますが、その数秒後には赤旗が出され、車両は一旦停止。操車掛はそれと共に降車します。
なにぶん不勉強のため、なぜここで降車するのかは分かりませんが、小名木川から編成がすべて出たから?でしょうか。
そして葛西橋通りとクロスする踏切手前まで移動すると、そこからまた新たに操車掛が乗車し、入換合図を行います。
さらにしばらく進むとその操車掛も降車して、そのまま越中島貨物駅まで運転されます。

越中島線のいわゆる「有名撮り鉄スポット」では、操車掛が乗車している様子を撮影できる場所は希少です。
乗車している区間が短く、さらにその区間では編成をきれいに撮影できる場所が少ないことが原因かと思われますが、操車掛にスポットを当てるべくして撮影地を探すと、まだぽつぽつと出てきたりします。
特にロンチキが牽引されるときには長い編成をフレームに入れた編成美を考慮しがちですが、あえて牽引機のDE10だけを大写しにすることもアリではないかと思います。

小名木川が貨物駅として大活躍していた頃は、構内での入換風景などいくらでも見られたのでしょうけど、現在では最大3往復のレール輸送があるだけ。
しかし、貨物駅構内に侵入しての撮影はまず無理だったでしょうから、公道やそれに架かる踏切などから自由に撮影ができる現状は、それはそれでよいのではないかな、と感じることがあります。

非電化のローカル貨物線。東京都心においては非常にレアな存在となりました。
そんな路線が、自宅から最寄りの駅ならば数百メートル、小名木川までなら数キロという場所にあること。
鉄としては恵まれている部類に入るのかな。
いざという時に後悔しないように、今のうちにたくさん記録を残したいものですが、土日祝が休日の今の私にとっては、それもちょっと難しくなってしまいました。

ただ、土曜にも運転されることがある、と誰かから聞いたような。
それならば久しぶりに、撮影当時とは一新した機材を担いで撮影に行くのもいいかも知れません。

撮影データ:
2009年2月 JR総武本線越中島支線 小名木川〜越中島貨物
Canon EOS KissX2 + EF-S55-250mm/F4-5.6 IS
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2016年02月23日

続・早咲き桜と総武線

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このブログでは、一足早い春の訪れの象徴として、毎年旧中川の河川敷に咲く河津桜の写真を掲載していますが、今年も例年同様撮影しましたので、どうぞご覧ください。

ただ1つ、いつもと違うことを挙げるならば、この写真を撮影したのが2月の半ばだということ。
ここの河津桜は例年では3月の上旬から中旬にかけて見ごろを迎えるのですが、今年は暖冬の影響か、およそ半月から1か月ほど早い開花となりました。

この写真は、先日掲載したこちらを撮影した10日後の様子です。
当時はまだ1〜2輪しか開花していませんでしたが、その後の暖かさのおかげで急速につぼみが開き、この写真を撮影した時点ではすでに7〜8分咲き。
木のてっぺん付近はまだつぼみが多くありましたが、それでも十分目を楽しませてくれます。

バックには総武線各駅停車の電車と東京スカイツリー。
今回は電車の方にピントを合わせましたが、それでも河津桜の存在感はバッチリです。
ちょっとハイキー気味にした露出と、いつもより控えめなシャープネス処理を合わせて、どことなくほんわかとした早春の景色を表現してみましたが、いかがでしょうか。

毎年撮り方を変えていますが、「河津桜」「総武線」「東京スカイツリー」の3要素を上手くブレンドして撮影するとなると、どうしても変化のないアングルになってしまいがちです。
一応、試行錯誤をしてはいますが…このあたりが撮影の腕の見せ所なのでしょうね。
私の技術と感性では、これが精一杯っぽいですが。|д゚)

…この日は午後から天候に恵まれた時間があったせいか、散歩がてらに鑑賞する人や、思い思いのスタイルで写真撮影をする人が多く見られました。
私が感じるに、年々ギャラリーの数は多くなっているようです。
みなさんマナーや譲り合いの精神を持ってそれぞれ楽しんでいましたが、できればこのまったり感を今後も維持してほしいので、あまり有名になってしまうのもどうかな、と思ってしまいます。

さて、ここの河津桜の時期が終われば、次はいよいよソメイヨシノや大島桜の季節。
それらと列車を絡めた写真は以前にもこのブログで紹介していますが、今年も休日に天気がよければ是非撮影に赴きたいものです。

撮影データ:
2016年2月 JR総武線 平井〜亀戸
Canon EOS 7D + EF24-105mm/F4L IS USM
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2016年02月16日

あッ…ランデヴー

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都電荒川線に残された、数少ない併用軌道区間にて。
飛鳥山への坂道を登ってきた都電7000形の7025号車と、それに合わせるように後方からやってきた同形式の7023号車が、カーブの直前に正面を向いて並びます。
もちろん、最初からこの光景を狙ってカメラを構えていた訳ではなく、ダイヤという概念がほぼない日中の荒川線において、偶然が呼んだめぐりあわせの結果です。
すぐ後方にある飛鳥山電停直近の交差点には信号機があるためタイミングが合いやすく、双方の列車同士の並びはよく見かけられますが、そこからちょっとだけ離れたこの場所では、比較的レアなケースになるのではないかと思われます。
この7000形は現在も荒川線において最多数を誇る車種ですが、ここ数年の間に新造されたカラフルな車両やレトロ調の車両など4車種が入り乱れている状態であり、特に併用軌道区間内(営業キロ12.2km中1.7kmほど)に限った上で狙って並びを撮ろうとすると、もしかしたら相当な運や時間が必要になるかも知れませんね。

…並んでいるものを見ると、つい比較したくなってしまうのが人情です。|д゚)
一見違いはなさそうですが、よく見ると7025号車はパンタグラフがシングルアーム式になっているのが分かります。
これは2002年頃から行われた更新工事によって一部の7000形に施された改造ですが、後にこのパンタグラフは8500形へ流用されたため、廃車となった7500形から持ってきた菱形式パンタグラフに再度乗せ換えられています。
よって、シングルアーム式パンタグラフが搭載された7000形はすでに過去帳入り。
数年間の期間限定で見ることができた、レアものとなってしまいました。

前述した通り、現在荒川線には4車種が存在していますが、平成に入ってから新造された3車種については新鋭のVVVFインバータ制御を採用しています。
また、東京都内に残っている路面電車といえば、荒川線の他に東急世田谷線がありますが、あちらはすでに全車VVVFインバータ制御の車両に統一されているため、東京都内で昔ながらの吊り掛け式抵抗制御モーターの音を聞くことができるのは、この荒川線7000形のみとなっています。

しかし寄る年波には勝てず。
この7000形にも置き換えの話が浮上しており、元気に活躍している姿を当たり前に見られるのも、あと10年あるかないかだとか。
他社線(豊橋鉄道)へ譲渡した車両についてはこの限りではないと思いますが、あちらへ行った車両は改造されているそうなので、純粋に東京都民の足として頑張り続けた7000形に残された時間は、やはりそれほど多くないことに変わりありません。
写真を撮る。音を録音する。
今後貴重な存在となるであろう7000形の記録を、様々な形で残しておきたいものです。

…録音するんだったら、1両貸し切ったろうかな。|д゚)
「一緒に乗ったろ!」という方はいませんか?

撮影データ:
2009年2月 東京都交通局 都電荒川線 王子駅前〜飛鳥山
Canon EOS KissX2 + EF-S55-250mm/F4-5.6 IS
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2016年02月14日

北王子の思い出

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都会の非電化ローカル線として、一部ファンの中では有名だったJR北王子線とその終着の北王子貨物駅。
この写真は、どこからどのようにして貨物列車を撮影しようかとロケハンした時に見かけて撮影した1枚です。

「花咲けば十条倉庫の汽車ポッポ」

とても味わいのある句が、貨物駅側面のフェンスに掲げられていました。
実際に花の咲いたときの光景がこちらですが、線路沿いの桜並木が一斉に咲き誇り、それはそれは美しい景色が生まれます。
ここにJR貨物のディーゼル機関車であるDE10がコンテナを満載して到着すると、貨物駅は荷役と入れ替えで一気に忙しくなりますが、この時の様子が主な狙い目になります。

開花の時期に合わせて毎年ファンがやってきて思い思いのタイミングでシャッターを切っていきますが、敷地内に立ち入ることができる訳でもないので、撮影が可能な場所は、列車が出入りする門の付近だけに限られています。
そんな事情もあるせいか、桜の花が満開になる一番「おいしい」時期にも、1回の入れ替えにつき10人くらいいたら「今日は多いね」というくらいの人口密度でした。
列車の運行が平日昼間に限られているせいもあるのでしょう。
居合わせたファンの方々と話をしてみると「私はもう定年したからね」「この写真を撮るために午前半休を取ったから」「仕事中だけど、ちょっとの時間だけ休憩と称して撮りに来たんだよ」など、個人個人の事情に合わせつつ、撮影に努力されているようでした。

そんな北王子線と貨物駅も、2014年3月にこの倉庫を所有する日本製紙が専用線における貨物の取り扱いを終了したことに合わせて、貨物列車による荷役業務も終了。7月1日付けをもって廃止となりました。
最終運行の3月14日には機関車にヘッドマークが掲げられ、多くのファンが駆けつけたそうです。
私はその日に立ち会っていないのですが、時期的に桜の花は間に合ったのかな?

…そして、もうこの場所には「十条倉庫」も「汽車ポッポ」もありません。
跡地は長谷工に買収され大規模なマンションが建設されるそうですが、「花咲けば」というフレーズの源となったあの桜並木はどうなるのでしょうか。
あれだけ見事なものを、ただ建設会社の利益だけの為になくしてしまうことは恐らくないとは思いますが…今後の動向が気になるところです。

撮影データ:
2009年2月 JR北王子線 北王子線貨物駅
Canon EOS KissX2 + EF-S55-250mm/F4-5.6 IS
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2016年02月12日

早咲き桜と総武線

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立春も過ぎ、暦の上ではすでに春ですが、まだまだ寒い日々は続きます。
寒さのピークを迎える2月。これから3月上旬にかけてが本格的に冬将軍の頑張りどころなはずですが、今年は暖冬傾向で気候は比較的穏やか。
そういえば、この冬はまだ手袋もマフラーも身に着けていないことに気づきました。

そんな気候のせいでしょうか。
毎年春を一歩先取りして美しく咲く、旧中川沿いに並んだ河津桜の花がもう開きはじめていました。
とはいえ、大半はまだ固いつぼみのまま。
1本の木に数輪といったところですが、気の早い桜の花は、まだ遠いと思っていた春の足音を敏感に感じ取り始めたようですね。

絞りを解放気味にして、けなげに咲くその桜の花にピントを合わせました。
この写真の主役はあくまで桜の花ですから、普段では風景の主役となる、バックの東京スカイツリーや総武線の電車は、この時ばかりは脇役に徹していただいて、アクセントを加える程度にとどめておきます。

撮影した時刻は午後4時を過ぎたところ。
それでもこの明るさで写真が撮れるということが、だいぶん日が長くなったということを気づかせてくれます。
まだ青さを残した空の色ですが、日はそれなりに傾いている時間。
夕日を浴びた桜の花は、真昼に見られるそれとはちょっとイメージが違いますね。
これはこれでアリ、だと思いますが…。

ここの河津桜が満開になるのは、例年ではだいたい3月上旬頃。
それまであと1か月はあるはずですが、今年はいつもより早い時期に満開になる様子が見られるかも知れませんね。
通勤で毎日乗っている総武線の車窓から、ここの桜の咲き具合を観察して撮影のタイミングを気にしはじめる時期も早くなりそうです。

撮影データ:
2016年2月 JR総武線 平井〜亀戸
Canon EOS 7D + SIGMA 30mm/F1.4 EX DC HSM
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2016年02月11日

小田急線、出発進行!

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前方の出発信号機を指差確認する運転士さん。
「出発、進行!」
安全確認のため少し間が空いて車掌さんからブザーで合図があり、電車は動き出します。

小田急の運転士さんのビシッと決まった指差確認と独特の声高喚呼は、一部ファンの間では定評があるそうです。
「…っぱつ!しんこオォー!」といった感じの渋い声色の喚呼は、ともすれば客室内にも響き渡る程だそうですが、ずいぶん前に小耳にはさんだ話では、乗客から「やかましい」というクレームがあったようで、今はちょっと控えめになっているらしいですね。
ファンとしては「ずいぶんと無粋なことを言うものだなぁ」という思いですし、安全運行のために必要な行動に重点を置くことに何が悪いことがあるのかと。
それをクレームという重圧をかけておろそかにさせた結果、乗務員さんに気のゆるみが生じてちょっとでも事故が起こったら、我先にと批判しだすのはあなた方でしょうに…。なんて考えますね。

写真の運転士さん。働く男の後ろ姿ですねぇ…素敵です。
評判にもれずビシッと指差確認してくれましたが、マスクをしている様子から察するに喉を悪くしていたのでしょうか。喚呼はごく控えめでした。
もう一つ特徴を挙げるとすれば、白手袋の代わりに軍手をしていることでしょうか。
手が滑らないようにするためには普通の白手袋より効果があるのでしょうけど、写真にするとシルエットが若干ダサく見えてしまうのは私だけですかね…。
それがいいという人もいるのでしょうけど。|д゚)

さて、この時乗車した車両は、小田急の新型通勤電車である3000形の1次車、クハ3253。
この車両グループは2001年に製造され、翌年2月(この写真が撮影される数日前)から運転を開始しました。
コストカットを徹底的に推し進めた設計で、傍観しているうちに次から次へと旧型車両を追い出し、あっという間に小田急の通勤電車において最大派閥を作り上げました。
現在9次車までが製造されており、車体構造といった大きなものからごく細部に至るまでそれぞれに違いがあり、全てを特徴を把握するのは至難の業かと思われます。
こうした状況は、良くも悪くも私鉄っぽいな…って感じです。
この形式では小田急の通勤電車では初となる左手ワンハンドルマスコンを採用し、運転中にも右手での指差確認や機器操作がしやすくなっているほか、運転席の位置がこれまでよりやや中央寄りに設置されており、視認性に優れた造りになっている点が画期的です。
今後のさらなる活躍が期待されますが、コストカットした分、寿命はどれくらいなんだろう…と思ってしまいます。
寿命が縮んだ分、短いサイクルで新型車両を導入してくれれば乗客としては嬉しいんですけど、そう上手くはいかないでしょうね。

…時代を重ねていくら車両は新しく変わっても、乗務員さんの小田急スピリッツは変わらないでいて欲しいものです。

撮影データ:
2002年2月 小田急電鉄多摩線 五月台
Olympus C-3030ZOOM (C3030Z)
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2016年02月08日

託された右手

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伊豆箱根鉄道大雄山線に初めて乗った記念に、運転席付近の様子を1枚。
和田河原〜塚原間にある、狩川に架かる橋梁付近でシャッターを切りました。

時折雪が混じる冷たい雨が降る日。
こんな天候の中では減速するにも停車するにも制動距離が伸びてしまうため、運転士さんも慎重にハンドル操作をしなければなりません。
…働く男の手。
たったこれだけの写真なのに、何か感じるものがあるのは私だけでしょうか。
電車が揺れるたび、運転室内に吊るされた安全祈願のお守りも一緒に揺れます。

この写真から垣間見える運転室内の機器に目をやると、右手ワンハンドルマスコンやレバーサ付近の造りは、京急の800形や2000形によく似ている印象を受けますが、各種表示灯周りはどことなく親会社である西武鉄道の血が入っているように見えます。二個一…とまでは言えませんけど、こういう造りは面白いですね。

大雄山線の柱であるこの5000系は、1984年からそれまで国鉄や相鉄のお古が大半を占めていた車両を一新するため製造が始まった形式で、私がこの日に乗車したのは1986年に製造された5502(第2)編成。
軽量ステンレスのボディーが採用された最初の編成です。(第1編成は普通鋼製)
同社の駿豆線で使用されている3000系をモデルとしており、一見よく似ていますが、この形式の車体長は18メートルとなっています。
これは緑町駅付近にある、半径100メートルの急カーブに対応するための措置だとか。

モーターには抵抗制御を採用し、これについては1996年製造の最終編成まで変わらなかったのですが、昭和後期から平成初期に新造された車両としては、さすがに時代遅れの感があります。
JRや大手私鉄では、おおかたチョッパ制御からVVVFインバータ制御に移行していく過渡期にあたる頃ですからね。

また、この形式の特徴として目に留まるものの1つに、前面に設置されている行き先表示器の表示方法が挙げられるでしょう。
「バイナリヘッドマーク」と呼ばれるこの表示方法は、「小田原」「大雄山」と書かれた(白抜きされた)部分のどちらかに裏から照明を当てて示すというもの。
途中駅止まりや折り返しのない大雄山線には最適なシステムといえます。
1994年に製造された第6編成以降は一般的なLED表示を取り入れていますが、2種類しか存在しない行先の表示にはちょっとオーバースペックじゃないかな…と思ってしまうほど。
それだけ、バイナリヘッドマークを初見した時のインパクトは大きかったです。|д゚)

ちなみにこの列車には秘密のスイッチ(と言うほど大げさなものではないと思いますが)が装備されており、これを投入すると加速度が通常の「2.5km/h/s」から「3.0km/h/s」に上昇します。
他社線への直通列車もない大雄山線において、果たしてこのスイッチをどんな時に使うのかはよく分かりませんが、マメ知識として覚えておくと面白いかも知れませんね。

撮影データ:
2009年2月 伊豆箱根鉄道大雄山線 和田河原〜塚原
Canon EOS KissX2 + EF-S18-55mm/F3.5-5.6 IS
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2016年02月06日

嗚呼、京急1701

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日ノ出町〜黄金町間の大カーブを、ちょっとゆっくり目のスピードで抜けてきた1500形の1700番台。
都営地下鉄浅草線方面から直通のSH快特として、終着の三崎口を目指し走ります。
12両編成でやってきたこの列車、後ろ4両の増結車は600形か新1000形でしょうか。
切れてしまったのはご愛敬。|д゚)
この撮影地は6両編成がベストに収まって、限界は8両までかと思われます。

1700番台は、1987年から同形式に採用され車体の軽量化を実現させたアルミ合金製のボディーに、京急初となるVVVFインバータ制御を採用した車両で、特に写真の1701編成はその量産先行車。1990年8月に製造されました。
それまでの界磁チョッパ制御車との外見的な大きな違いは前面に大きなスカートがあることでしたが、2008年までに行われた更新工事にて1500形の全先頭車両にスカートが装備され、大差はなくなっています。
外観上はその他の編成とあまり変わらなくなってしまったとは言え、1701編成はそのエポックメイキング的な存在から、多くの京急ファンに愛され注目を浴びていた存在でした。

しかし2012年9月24日の夜、京成高砂発三浦海岸行きの特急2268H列車として運行していたこの編成は、追浜〜京急田浦間で発生した土砂崩れに突っ込み、先頭車両のデハ1701を含む前寄り4両が脱線、激しく損傷しました。
事故当時の現場は年に1回あるかないかの大雨が降っており、それが原因で地盤が緩み、線路わきの斜面が崩落したものと考えられています。
また、崩落した土砂の中に斜面に設置されていた重く大きなコンクリート基礎が混ざっており、それに衝突したことが被害を拡大させたものとみられています。
運転士と乗客55名が重軽傷を負うという大事故となりましたが、死者が出なかったことは不幸中の幸いでした。

1701編成は前述した通りファンも多く復帰を望む声も多数あったようですが、修繕の難しいアルミ車体である上、製造から20年以上が経過しており、また新系列の列車が次々に登場していたという背景もあってか、損傷の激しかった4両は運輸安全委員会や警察による検証が終わり車両の保全措置が解除されると、2013年9月に総合車両製作所にて廃車解体。
これが同形式の車両で初の廃車となりました。

鉄道ファンにとっては、事故廃車ほど悲しいものはありません。
当然ラストランのようなイベントはない訳ですし、何の前触れもなく突然さよなら、ですからね。
また、被害を受けた車両のことを思うと、何ともいたたまれない気分になります。

「事故ゼロ」というのはどの鉄道各社においても当然のスローガンですが、どんなに尽力しても100%の結果を出すことは無理であることは言うまでもありません。
しかし、特に身近な存在である鉄道には「万全を期す」ことによって、より利用者に安心感を与えてくれることを願います。

撮影データ:
2009年2月 京浜急行電鉄本線 日ノ出町〜黄金町
Canon EOS KissX2 + EF-S55-250mm/F4-5.6 IS
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