2016年05月31日

上野駅、見上げてみれば

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上野駅の特急ホーム。
見上げる高さに点々と、古びた小さな札がかかっていました。
そこに書かれている文字をよくよく見てみると、何とも懐かしい電車のラインナップ。
上野駅が「北の玄関口」として本格的に機能し、在来線特急の活躍も華々しかった時代の遺物ですね。
「3」や「2」と後付けで書かれているところを見ると、恐らくこの札は「どの形式の何号車のドアがこの位置に来るか」を意味するものだと推測できます。

現在も特急列車が発着する一部の駅(東京駅や新宿駅など)には「特急○○号 ○号車乗車口(指定席)」などという、面積が大きめでイラスト入りの札が配されて機能していますが、この小さな札が作られた時代の上野駅では、そんな大げさなことをやっていては場所が追いつかない程に、たくさんの形式と行先の列車が発着していたのでしょうね。
ちなみに、違う場所には「12・14系」と書かれたものも残っており、かつて電車だけでなく客車列車も頻繁に出入りしていたであろう時代に思いをはせるには十分でしたよ。

全盛期が去った後も、主に常磐線特急がそれなりの頻度で発着して賑わいを見せていましたが、近年転機が訪れました。
上野東京ラインの開業です。
多くの列車は品川発に変更され、それについては発着番線がかつて在来線専用だったホームに変わりました。
また、同時に行われた常磐線特急の全席指定席化(スワローサービスの開始)により、特急ホーム前に設置されていた有人ラッチは撤去。
かつては特急券か入場券を持っていないと立ち入ることすらできない、どこか特別な雰囲気が漂っていた場所でしたが…今では見る影もありません。
あぁ、上野駅はすでに「玄関口」ではなく、単なる「通過点」になってしまったのですね。

この、大いなる歴史を語るには小さな小さな札ですが、今でも同じ場所に存在しているのでしょうか。
「651」の文字が追加されているということは、少なくとも651系がデビューした1989年までは機能していたということでしょうけど…。

保守に特別手間がかかるものでもないでしょうし、私と同じような視点を持つ一部のファン達のために、サービスとして残しておいて欲しいものですが。|д゚)
それも無理ならば、鉄道博物館という舞台でもう一度脚光を浴びさせてやっていただきたい。
博物館入りする価値は十分にあると思いますが…どうでしょう。

撮影データ:
2007年5月 JR東北本線 上野
Panasonic DMC-FZ30
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2016年05月28日

キハ20系、連結作業

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茨城交通時代の那珂湊駅にて、連結作業の様子を撮影させていただきました。
作業員さんが微速で近づく互いの連結器を、注意深く見つめています。
慣れた作業かと思われますが、視線は厳しく、真剣そのもの。
ちょっとのミスが大きな事故につながりかねませんから、油断は大敵です。
連結器がかみ合った後は、各種ケーブルやエアーが通るホースなどを繋ぐ作業もあります。
一連の作業は傍から見ると簡単そうに見えますけど、よくよく観察していると、実は一切気の抜けない、最後まで神経をとがらせていなければならない重要な仕事であることが分かります。

さて、手前に停まっている国鉄気動車標準色のキハ205号車のルーツは、元国鉄のキハ20形。
その向かいからゆっくりと近づいてくる、スカ色と旋回窓が特徴的なキハ222号車は、北海道の羽幌炭礦鉄道からやってきた国鉄キハ22形とほぼ同様の造りの車両です。
この(ほぼ)キハ20系列同士が醸し出す風景。
切り取ってみれば、まるで国鉄全盛期の昭和時代にタイムスリップしたかのようです。
塗色の違いだけを見ても、国鉄の気動車が赤から青へと移り変わっていく最中…1960年代を彷彿とさせます。
他に時代を示す余計なものが写っていないせいもあり、雰囲気だけはバッチリかと。
さらに作業員さんのナッパ服が、いい味を出していますね。
キャップは若干イメージが違うような気がしますが、それはあくまで国鉄のそれと比べての話。
あまりつつくと野暮になってしまいますので、細かいことは抜きにしておきましょう。|д゚)

この日は休日だったおかげで、写真の2両に加えて準急色のキハ2004号車が連結される、国鉄色3重連が実現しました。
3両目を連結する際も、同様の工程で作業が行われたのでしょうね。
那珂湊でしばらく待機してその様子を撮るか、沿線に出て3重連の走行写真を撮るか悩んだのですが、結局後者を選択しました。
その後国鉄型車両の引退が相次ぎ、今となってはどちらも撮ることのできない風景となってしまいましたので、どちらを選んでも片手落ちになってしまったことを残念に思ったことでしょう。
クルマがあれば両立できたかも…と考えると…いやいや。

ところで最近、この連結作業のように動きを伴う様子を記録に残すとき、動画の方に分があるなと思うことがしばしばあります。
今やスマホで4Kがお手軽に録れる時代ですし、そろそろ手を出してもいいのかな?
でも、写真でしか表現できないものもある、と胸を張りたい!
…ところですが、お前にそれができているのかと問われれば…いや…まぁ…その…。|д゚)

撮影データ:
2007年5月 茨城交通(現:ひたちなか海浜鉄道)湊線 那珂湊
Panasonic DMC-FZ30
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2016年05月26日

陽炎の中へ去りぬ

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これからの時期、望遠で遠くのものを撮影しようとすると決まってあらわれるのが「陽炎(かげろう)」。
気温が上がってくるとどうしても避けられない現象なのですが、これを「ウザい」と気にする方も多いと思います。
個人的には、季節を表現する自然現象として、割とウェルカムな立場なのですが…。
それでは、敢えて陽炎を意識して撮影するとどうなるのでしょうか。
ちょっと試してみました。

被写体は、那珂湊駅を出て勝田方面へ走り去っていく、茨城交通の国鉄色車両、キハ205。
列車が小さくなり過ぎないように考慮しつつ、陽炎のゆらゆら感が上手く表れたと思われる時点でシャッターを切ります。
線路端で成長しつつある夏草とともに、気温が高く本格的な夏が近づきつつあるという季節感を表現できたと思いますが、いかがでしょうか。
また信号機を絡めることによって、列車が去って間もないことを強調できたかと思います。
あ、湊線は単線なので、こちらへ向かってくる列車に対してもこの信号機は停止現示ですね。|д゚)
…腕前の未熟さと、コンデジでの撮影のため、写真としての完成度についてはご容赦いただくとして。
せめて雰囲気だけでも感じ取っていただければ、これ幸いです。

ところで、撮影地点から列車まではある程度距離があり、その間に踏切をいくつか挟んでいる様子がうかがえますが、そこを横断する自動車などが列車に被らなかったのはラッキーでした。
歩行者くらいは風景の一部として許容範囲内ですが、さすがにクルマに邪魔をされては、私の意図する写真として成り立たなくなってしまいますからね…。(;^ω^)

視点をちょっと下の方へ落としてみると。
線路が列車に向けて一直線に伸びていますが、レールがよれよれな感じなのが分かりますね。
都市圏のJR線では、だいたいビシッっとまっすぐに引いてありますが、それを見慣れている私の目には新鮮に映りました。
この程度のよれよれ具合ではまず脱線することはないので、地方の非電化ローカル線としては「安全性が確保できているのならよし!」なのでしょうね。
逆にこのレールの敷き具合が、左右に揺れながらコトコト走っていく列車独特の、まったりとした乗り心地を実現させていると言えるでしょう。
ロングレールの元、ジョイント音もほとんどなくスーッと走っていく都市圏の列車は確かに快適ですが、たまにはこういう味のある列車に乗ることも悪くない…というか、乗りたい!です。

さて、これから夏に向けて、より一層撮り鉄さんを悩ませるであろう陽炎。
ビシッとシャープなラインを描く車体を撮りたいのもよく分かりますが、たまにはこうして「遊び」を入れた写真も悪くないと思います。
もちろん、被写体によってTPOはありますけどね。
私だって、夏場はいつもゆらゆらした写真ばかりを撮っている訳ではありませんので…。|д゚)

撮影データ:
2007年5月 茨城交通(現:ひたちなか海浜鉄道)湊線 那珂湊〜中根
Panasonic DMC-FZ30
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2016年05月24日

モノサク、夏近し

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4月終盤から田植えの作業が始まる、モノサク沿線の田圃地帯。
5月も終わりに入ると、稲の様子はご覧のとおり。
列車の水鏡を撮影する隙も与えない程に、すくすくと成長していました。

ここに育つ稲たちは、まだ暑さの厳しい8月半ばにもなると黄金に色づき首を垂れて、刈り入れのシーズンを迎えます。
ちょっと早いかなぁと思われるかも知れませんが、すでに立秋を過ぎており、季節は立派に秋なんですよね。
今年は気象的に、ちょっと「?」と感じる状態が続いていますが、無事美味しいお米に育ってほしいものです。

そんな景色の中を走り抜けていくのは、かつてここでは当たり前に走っていた113系。
4両編成でやってきたのは幕張車両センター所属のマリ209編成、鹿島神宮行きであることが分かr…ちょっと厳しいですよね。|д゚)
いえいえ、現像前のオリジナル画像ではしっかり判別できましたので、間違いはありません。

ペンキ塗りの鋼製車体が、あたりに大きなモーター音を響かせながら。精一杯の走行です。
その何とも言えない前時代的なダサさが、この場所にはよく似合っていたような気がします。
幕張の113系は211系の投入から徐々に数を減らしはじめ、後にこれらの形式を完全に置き換えることになる209系が投入されて一気に淘汰が進んでから、ようやく注目を浴びることになった車両でした。
活躍終盤には運用が限られ、それに合わせて各撮影地に多くのファンが集まるようになりましたが…。
「じゃあ掃いて捨てるほどいた頃から撮っておけばよかったんじゃないの?」と不思議に思うばかりでした。
まぁ廃車回送の様子を撮ったり、横須賀線でのラストランには乗車はしましたけど…って、お前も十分じゃないかい!

そんなこんなで、幕張の113系は2011年8月に営業運転を終了しました。
この写真を撮ってから2年余りですか…。予想よりも早かったです。
そのニュースを聞いて、かつては総武快速線で地元をブイブイ言わせて駆け抜けていった車両ですし、ここ(千葉)にくればいつでも迎えてくれる…という存在がなくなってしまったせいもあり、少々メランコリーな気分に浸りました。(´・ω・`)

新車(京浜東北線のお下がりですけど)には新車なりの味わいがありますし、悪くはないんですけどね。
あと数年もすれば、その209系もここだけの存在になってしまうのでしょうか。
根拠のない妄想ですが、E233系に押し出されたE231系の近郊型が転属してきて早々に一掃…というシナリオもありえるかも…?

何が言いたいのかと問われれば…。
「撮れるものは当たり前のうちに撮っておこう!」
…ということですね。(=゚ω゚)ノ

最後に話を脱線させますと。
いつもここの稲を撮っていて思うのですが、「モノサク産のお米」というブランドで売りだしたら、東京近郊の鉄道ファンの間で人気になりませんかねぇ?(笑)
少なくとも私は、被写体としたものの味がどんなもんか、ちょっと気になりますけどね。|д゚)

撮影データ:
2009年5月 JR総武本線 物井〜佐倉
Canon EOS KissX2 + EF50mm/F1.8U
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2016年05月22日

テールライトが語るもの

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線路際の雑草も本格的に伸び始めていた、5月の新金線。
一仕事終えたEF64形の38号機が、金町方面へと帰っていきます。
そのバックショットを1枚。

運用としては、韮崎工臨返空の返し。…という言い方は、ちょっと変でしょうか。
韮崎工臨で使われた荷のない状態のロンチキを率いて新小岩信号場までやってきた同機が、貨車の切り離しを終えて帰っていく様子、と言えば大体はご納得していただけるかと…。

さて、実はこのバックショット、最初から狙って撮ろうと思っていたのではなかったのです。
…本命の韮崎工臨返空を撮った後しばし。
その返しを撮ろうと、新小岩方面を向いて待機していたのですが、普通に撮っては面白くない。
新金線では滅多に見られない38号機をモノにするチャンスだったので、ちょっと視点を変えたい。
どうすべかー??…と悩んでいるうちに、陽の向きが変わっていることに気づきまして。
「金町方面を向くと面潰れってことは、ここにテールライトを持って来たら多少は映えるんじゃない?」
という打算的な考えが、このバックショットを撮るきっかけになりました。
しかも機関車の配置をちょっとずらしてみて、帰っていく様子を演出してみようかな、なんて。
それらの要素をもろもろ含めた結果が、吉と出たか凶と出たかはご覧の通りです。|д゚)

勾配線区用に造られ「山男」の異名をとるEF64形。
その中でも基本番台は近場で見かける機会が少なかったので、撮影には気合が入っていたのを思い出します。
いつかまたどこかで会おう!と願いながらのシャッターレリーズでしたが、それが叶うことはなく…。
撮影から2年後の2015年6月、38号機は所属先の高崎から秋田総合車両センターへ送られ、廃車と相成りました。
どうやら廃車回送の数か月前、岡谷工臨として運用されていた途中に電気系統のトラブルで動けなくなっていたようですね。
1971年製のこの電気機関車。
経年劣化も少なからずあったでしょうし、この故障に重ねて、2014年に寝台特急「あけぼの」の廃止に伴い長岡の1000番台が高崎に転属してきたこともあり…この処遇も致し方なし、といったところでしょうか。

年々減少していくEF64形の運用。特に基本番台については、その動きが顕著のようです。
かつては勾配線区で貨物列車、はたまた寝台特急やジョイフルトレインを率いてブイブイ言わせていたものですが、現在ではその様子を目にすることは滅多にありません。

…この写真の、走り去る後ろ姿が語る何かを感じ取っていただければ幸いかと存じます。

撮影データ:
2013年5月 JR新金線 新小岩信号場〜金町
Canon EOS 7D + EF70-200mm/F4L IS USM
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2016年05月20日

続・西金工臨、初夏

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「続」とタイトルをつけましたが、時系列的には逆になります。|д゚)
前回の写真の撮影からさかのぼることおよそ1時間。
工臨はまだ西金駅を出て間もない位置にいました。
その様子を、ちょっと小高い場所から俯瞰で。

辺りは色彩は、新緑が目にも鮮やか。
そんな緑の要素が多数を占める中、紅一点。
ディーゼル機関車の赤色がひときわ映えますね。
それを敢えて端っこに配置してみましたが、緑の面積を多めにとったことで、より赤の色彩が引き立って見えるでしょうか?
また、このあたりの水郡線の線路は、おおよそ久慈川に沿って敷かれているので、せっかくですしとフレームインさせてみましたが、こちらはあまりいい色彩に写らなかったのが残念でした。
…よく見ると、川岸はキャンプやバーベキューをするにはもってこい!と言った感じですね。
清流とまではいかないものの、この辺りまで来れば水もある程度はきれいでしょうから、釣りやちょっとした水遊びもできそうです。
そんな風景を写し込めれば最高だったのですが、5月の前半ではさすがに…。|д゚)

後続のホキに目をやると、俯瞰での撮影なので砕石が満載されている様子がよく分かります。
きっと相当重いはず。
DE10のパワーだと、この状態のホキをどれだけ牽くことができるのでしょうか。
この日の工臨で牽引されたホキは6両ですが、1両あたりの長さが予想よりかなり短かかったせいで、ちょっと計算違いの構図になってしまいました。
この1.5倍くらいの長さがあれば、カーブを切ってくる様子をもっとかっこよく撮れたかも。(;´・ω・)
工臨の前に下って行った列車が3両編成であの長さだから…なーんて、貨車と旅客列車を同じように考えていたのでは、やはりダメですね。
ひいき目に見れば、まぁこれはこれでアリかなとも思えますが。

ところで、この写真の撮影地はどうやら有名スポットらしく、この日も同業の方が多数おられました。
試しに「西金工臨」でググってみると、いくつか同じ撮影地の写真がヒットします。
…が、最近撮影されたと思しき写真からは、かなり目立つ造りで久慈川側の法面がコンクリートで補強されている様子が見られます。
この撮影地は「自然を残した静かな山間を…」と言った雰囲気がよかったのですが、下手に人の手が入ったことにより、一気に陳腐化してしまいました。
残念なことですが、何がしかの事故が発生してからでは遅いですからね。
安全を確保するためには仕方のないことでしょう。

…その手が入る前にこの写真を撮影できたことは、今思えば本当にラッキーでした。
感謝。|д゚)

撮影データ:
2010年5月 JR水郡線 西金〜下小川
Canon EOS KissX2 + SIGMA 30mm/F1.4 EX DC HSM
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2016年05月18日

国鉄色が往く

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すっきりとした晴天に恵まれ、絶好の撮り鉄日和となった5月のある日。
まだ本格的に作付が始まっていない様子の畑を横目に、2両の気動車が一路阿字ヶ浦へ向けて駆け抜けていきます。
バックの木々の色彩が、初夏の雰囲気を上手く表現してくれました。

ひたちなか海浜鉄道湊線の平磯〜磯崎間は、両駅付近の街中を抜けると、一面に畑が広がる風景へと様変わりします。
私はこの時期、水田と鉄道を絡めた風景を撮影することはよくあるのですが、畑の写真を撮る機会はなかなかありません。
水田は水鏡や早苗の様子から、季節感を出しやすく写真映えすることと、線路の近くに存在する場合が多いことが理由に挙げられるのですが…。
畑と鉄道のコラボを撮影できる場所は、探せば全国どこにでもある風景なのかも知れませんが、いかんせん情報不足と自分の行動力のなさが原因で、撮れないままになっているだけかと思われます。|д゚)

で、この畑はいったい何を栽培しているのか…。
この写真から察するのは難しいのですが、実はサツマイモの畑だそうです。
なるほど、茨城は干しイモをはじめとするサツマイモを使った品が名産の一つですからね。
そういえば、茨城交通時代に初めて湊線を訪ねた時に、干しイモをお土産に買っていたことを思い出しました。

列車に目をやると、キハ20形の205号車とキハ2000形の2004号車の2両編成。
どちらも旧国鉄時代の塗装に塗り替えられている、マニア垂涎の車両達です。
ただ、国鉄準急色(黄色いボディーに赤帯)の2004号車の営業運転はすでに終了しており、残念ながらこうして走っていく様子を撮影することはできなくなりました。
かつては複数存在していた旧国鉄塗装の車両も、寄る年波には勝てず次々と引退。
現在はかろうじて、国鉄気動車標準色(肌色のボディーに窓周りが朱色)の205号車のみが生き残っていますが、これも製造からすでに50年以上の年月が経過している古豪。
そのため、通常の運行に使用される機会は次第に少なくなってきているようです。
…モノは使えば劣化していくのが自然の理。
古い車両だけに保守用の部品の入手も難しくなっているようですが、一日でも長く活躍し続けられることを願わずにはいられません。
もちろん、自社発注の新車やよそから転属してきた車両も、それぞれの個性と味わいがあっていいのですけどね。

…この写真を撮影してから、早6年。
湊線を取り巻く環境も、だいぶん変化したようです。
また行きたいなー…と常々思っていますが、寒いのは苦手なので、行くとしたら夏かな?
漠然とそう考えていますが、果たして実行に移すことができるのはいつになることやら。(;´Д`)

撮影データ:
2010年5月 ひたちなか海浜鉄道湊線 平磯〜磯崎
Canon EOS KissX2 + EF50mm/F1.8U
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2016年05月16日

5周年を迎えてのご挨拶

日頃より「くろやっこのでぢかめ写真館 ブログ版」をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
当ブログは本日、開設から5周年を迎えました。

5年という一つの大きな節目を迎えることができたのも、ひとえにいつも閲覧してくださる皆様のおかげであると実感しています。
また閲覧者様からいただく様々なアクションも、大変にありがたいことだと日々感じています。

アンケートにご協力していただいた方々。
メールやWeb拍手で、たくさんの励ましのお言葉をくださる方々。
いつも記事へのコメントをくださる方々。
そして、アクセスいただいて記事をご覧になってくださる方々…。

本当に多くの方に様々な面で支えられて、ここまで運営を続けることができました。
心よりお礼を申し上げます。

さて、当ブログは今年の初めから本格的に更新頻度を上げてきました。
今日時点での更新頻度の平均は「3.5回/週」となっており、ほぼ隔日での更新を保っています。
また、ブログランキングサイトへの登録も行っており、その好影響でアクセス数もだいぶん増えています。
3月からは簡易的なアクセスカウンターを設置しましたが、現時点で3300あまりのPVを記録しており、ランキングサイトの順位と合わせて、私自身のモチベーションを持ち上げる、大きな原動力となっています。

今年の年頭のご挨拶で「大幅な運営方針の変更はしない」と申し上げましたが、それ以降、当ブログに好影響を与えると判断したものについては積極的に吸収してきました。
それによって、少なくとも昨年までよりは、皆様に楽しんでいただけるブログになることができましたでしょうか…?

皆様からのお力添えを頂けなければ成り立たない実力不足のブログではありますが、主催者と閲覧者様が一体となって盛り上がっていけるブログ運営こそが理想的であり、それが実現できることを一つの目標としています。
第三者視点でないと気づかないものもありますので、引き続き…どんな小さなことでも構いません。
忌憚のないご意見・ご感想をくだされば幸いです。

皆様により楽しんでいただける鉄道ブログを目指して、日々邁進・奮闘していく所存です。
今後とも何卒、当ブログをよろしくお願いします。
posted by くろやっこ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | つぶやき

2016年05月15日

気づけば過去のもの

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連続カーブをくぐり抜ける中央快速線を、有名撮影スポットにて。
201系のオレンジバーミリオンのボディーが、同系色の夕陽に照らされて朱く輝きます。
5月。日照時間が長くなっていくとともに、夏に向けてその強さも次第に増していくことが実感できる時期。
中央快速線では、その強力な太陽光線を、朝は上り・夕方は下りの列車が真正面から浴びることになります。
東京の東西をほぼ一直線に結んでいる線形がゆえのことですが、運転士さんは大変でしょうね。
ひさしを下げてもなお眩しそうな様子がうかがえます。
バリバリの順光になるのは、撮り鉄的にはありがたいのですが。|д゚)

写真の列車は、中央快速線の顔として活躍していた頃の201系。
長い間掃いて捨てるほど(というか全部)いたため、あまり被写体には上らない存在でしたが、撮影の年の末には新形式の列車であるE233系による置き換えが始まるということで、じわじわと注目度が上がっていました。
現在ではすでに新形式への世代交代が完了しているため、この光景はもう過去のものですね。
この塗色の201系は大阪環状線でいまだ健在ですが、ひときわ目を引く、正面の大きな列車種別表示は中央快速線だけのもの。
その「中央特快」表示は、フォントが何だか独特ですね。
…速そうです。これは「特別な快速=特快」なんだな、という感じがします。
LED表示器が普及し、判別のしやすいフォントでの表示が一般的になりつつある今、改めて見ると、ちょっとだけ前時代的な香りを感じるのは私だけでしょうか。
でも、こういうちょっとした遊び心を持たせる余裕があるのは、よいことだと思いますけどね。

視点をちょっと移して、編成をよーく見てみると、前から6両目の7両目の間にクハ(乗務員室)が挟まっていることが分かります。
そして正面の編成番号札には「7」とありますので、これは豊田電車区(現:豊田車両センター)所属の、6両・4両の分割運用が可能な「H7」編成であることが特定できます。

「H7と言えば!」と記憶がよみがえったあなたは、相当な通ですね?|д゚)
そう。この編成は中央快速線で最後まで残った201系で、さよなら運転として最後の営業運転に就いたものでもあります。
2010年10月14日に定期運用を終了した同編成は、17日に「さよなら中央線201系(H7編成)ラストラン山梨 そして信州へ」と銘打った団体臨時列車として、豊田から松本への片道で運転されました。
松本へ到着した同列車は、そのまま長野へと回送され廃車・解体となりましたが、沿線には多くのファンが駆けつけ、その最期の花道を見届けました。
JR東日本管内の、中央快速線以外の線区で活躍していた201系についても、2011年6月にはすべての営業運転を終了し、国鉄時代から一時代を築いた同形式は姿を消しました。

なお、大阪環状線においては健在であることを前述しましたが、あちらでも新形式の列車を現在絶賛製造中のようで、同線からオレンジバーミリオンの201系がいなくなるのは、そう遠くない日になりそうです。
とはいえ、古い車両を大切に使い続けているイメージのあるJR西日本のことですから、どこかの別の線区に転属させて、これからも末永く活躍させてほしいものです。
現時点では大阪環状線の受け持ちである森ノ宮区だけでなく、塗色は違えど大和路線などを受け持つ奈良区にも在籍しているとのことですから、期待はできるのではないでしょうか。

撮影データ:
2006年5月 JR中央線 御茶ノ水〜水道橋
Panasonic DMC-FZ30
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2016年05月10日

茨交時代、初夏の水鏡

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雲一つなく気持ちの良い晴天に恵まれた、5月のある日。
湊線の主力車両であるキハ3710形の02号車が、ついさっき田植えを終えた様子の水田にその姿を映しながら、築堤を軽快に駆け上がっていきます。
車両が斜めに写っているのは、上り勾配のせいです。
カメラが傾いているのではありません…いや、手持ちでしたので多少は傾いているかも知れませんが。|д゚)

この日は風が弱く、時間によってはほぼ無風という状態。
そのおかげで、水鏡がそれなりに見られる程度に収まってくれました。
頑張ればもっとシャープに決まっている様子が撮れたのかも知れませんが、列車が通るときに限って無風になれと願っても、お天道様はそんなに甘くはありませんよね。(;^ω^)

あたりを見渡せば、緑の色が濃くなりつつある初夏の景色。
奥の森も築堤の雑草も、もちろん植え付けられたばかりの稲も、まるで「これから力強く生命の勢いを見せつけてやる!」と言わんばかり。
春に芽吹いた自然が、本格的な夏に向けて次第にパワフルになっていく…。
そんな様子を見せつけられると、否応なしに自分のポテンシャルも上がっていくようです。
好きだなぁ…この季節。(*´ω`*)

列車に視点を移しましょう。
主力車両と前述しましたが、実はこのキハ3710形は2両しか存在しません。
01号車は1995年に、写真の02号車は1998年に自社発注で導入された車両で、新造車両としては1960年のケハ600型以来のものとなります。
また、湊線初の冷房車とのこと。
…ということは、1995年までは真夏でも窓を開けることでしか涼をとれなかったことになりますね。|д゚)
きっとこの車両が登場した当時、利用者からはさぞかし高い評価を受けたことでしょう。

カラーリングは茨交標準塗色。
白地に青と赤のラインが入っており、側面の帯には「IBARAKI(社紋)KOTSU」の記述があります。
経営がひたちなか海浜鉄道に移った後しばらくは、側面の記述は変更されたものの塗色はそのままでしたが、2010年に一般公募から選ばれたデザインに塗り替えられました。
その現行のデザインはこちらの記事からご覧になれますが…撮影条件があまりよくない上、風景写真的なので詳しくは分かりづらいかも知れません。ご勘弁を。(;´・ω・)

茨城交通から経営を移管された後もイベント列車などでファンの心をつかみ、震災の被害を乗り越え…ひたすら前向きに頑張ってきた、ひたちなか海浜鉄道。
最近では、2013年に開業100周年を迎え、2014年には同社としては52年ぶりとなる新駅「高田の鉄橋駅」を開業し、さらに将来的には現在の終着駅である阿字ヶ浦駅より、ネモフィラの花で有名な「国営ひたち海浜公園」の近くまで延伸の話もあるとのこと。
単線非電化のローカル線としては珍しく、先の展望には光が見えています。
経営がもうちょっと安定して来ればベストなのでしょうけど、そこは我々鉄道ファンが、微力ながら貢献していきましょう。(=゚ω゚)ノ

撮影データ:
2007年5月 茨城交通(現:ひたちなか海浜鉄道)湊線 中根〜金上
Panasonic DMC-FZ30
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