2017年10月28日

紀州鉄道廃線跡めぐり…7

紀州鉄道廃線跡めぐりも、この更新で7回目になります。
こんなにボリュームたっぷりの連載になるとは…。(;´Д`)
ここで掲載しきれない写真もたくさんあるのですが、全部に手をかけると時間も手間もさらにかかりそうなので、やむなく省略ということで。
あともうちょっとだけ続きますので、よろしくお付き合いのほどをお願いします。

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腕木式信号機のある場所から、南方向を向いてみます。
…あらまぁ、立派な家庭菜園だこと。( ゚Д゚)
さらに私物もたくさん置いてありますし、なんていうか…私の中にあった「廃線跡」のイメージを根底からひっくり返してくれる、そんなまったりと平和な風景が広がっています。
そしてよく見ると、線路の向こうから敷地内を堂々と歩いてくる方がいますね。
恐らく地元の方だと思われますが、ここは無断立ち入り禁止だったのでは…それとも、許可を得ているのでしょうか…?
なんて野暮なことは言わない言わない。廃線跡はみんなのもの。それでいいじゃないですか。(*´ω`*)
どうやらこの先にまた道路とクロスする場所がありそうなので、とりあえずそちらを目指していきます。
念のため、この土地に縁もゆかりもない私は線路を歩かず、迂回しながら進んでいくことにしましょうかね。

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先ほどの場所から道路に出たところ、こんな標識があるのに気づきました。
あー、どうやらあそこにはかつて、小さいながらも踏切があったようです。
近づいてよくよく見てみないと、何の標識なのかがよく分からない程に錆と劣化が進行していますが、一体何十年前からここにこうして立っているのか…そんなことに思いを馳せるだけでも、なんだかちょっぴりロマンを感じてしまいますね。
標識としての役目はすでに終わった感がありますが、今後どれだけここにあり続けるのでしょうか。
隣に立っている木製の電柱(だったと思います)の存在感も相乗効果でいい味を出していて、ナイスマッチングです。
こうしたオブジェクトに目をやることも、廃線跡めぐりの楽しみの一つと言えるでしょう。
列車が走っていると、どうしても興味の対象がそちらに偏ってしまいがちですからね。

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歩くこと数分。
先ほど遠目に見ていた、道路とクロスする場所に到着しました。
おやおや、踏切の遺構が残っているではありませんか!
私が見のがしていた可能性もありますが、ここまで歩いてきて初めて踏切らしい踏切に出会えました。
「使用中止」の表記がありますが、それ自身もかなり年季の入った様子です。
廃線後に取り付けられたものなのでしょうから、比較的新しいものであると推測できますが、それですら醸し出すこの雰囲気ですよ。
…大好きです。(*´ω`*)
この踏切も、果たしていつまでこうしてここにあり続けるのでしょうか。
強い台風なんかが来たら、そのうちポッキリと逝ってしまいそうでちょっぴり不安ですが、撤去にもそれなりの費用がかかりますから、寿命ギリギリまで持たせるのでしょう。
再び灯がともり鳴動することは恐らくないのでしょうけど、ずっとここで行き交う人々を見続けてきた歴史の生き証人ですから、是非大切にして欲しいものです。

IMG_5046.JPG

そんな踏切を、ちょっとクローズアップしてみました。
すっきりとしたよい天気。青空に黄色い警戒色をまとったオブジェクトの対比が面白いかな、と思いまして。
それにしても、劣化は隠しきれません。「×」を描いていたはずの鉄板は、もはやいつ欠落してもおかしくない状態です。
現役時代には、どれだけの活躍をしてきたのでしょうか。
列車の安全運行に全力を尽くしていたはずですが、それも今となっては時の流れに逆らうこともなく、ただ老いていくのみ。
…ちょっとバカバカしい考えかもしれませんが、もしこの踏切が言葉を発することができるのならば、今、いったいどんなことを語るのでしょうか。
ひどい扱いに不満がタラタラ?
それとも、こんなになるまでここに置いていてくれたことに感謝?
その答えはもしかしたら、こうして思いを馳せる人によってまちまちなのかも知れません。
この写真を見てくださっている方は、どのように感じましたでしょうか?
…そうそう。多分、それが正解です。

もうちょっと続きますよ。

撮影データ:
2008年10月 紀州鉄道線 西御坊〜日高川(廃線)
Canon EOS Kiss Digital X + EF-S18-55mm/F3.5-5.6 IS
posted by くろやっこ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道画像(西日本)<民鉄>