2017年10月13日

紀州鉄道廃線跡めぐり…3

引き続き、紀州鉄道の廃線跡めぐりをお送りします。

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しばらく道なりに歩いてみたところ、割と近い位置に再び線路と合流する場所を発見したので、北方向にカメラを向けてみます。
ここまでずいぶん距離を歩いたような気がしましたが、よくよくあたりの景色を確認してみると、まだ西御坊の駅が見える位置までしか来ていませんでした。(´Д`;)
この画像から察するに、せいぜい直線で150メートル程度でしょうか…。
色々と荷物を抱えていたのと、所々で撮影のために立ち止まったこと、それに土地勘のまったくない状況が錯覚させたのでしょうね。
前日は「ムーンライトながら」での車中泊でしたし、疲れていたせいもあるのでしょう。

さて。
線路は若干東寄りに曲線を描いていたのですが、この場所はそのカーブの出口といった感じです。
乗用車同士がすれ違うことのできる幅の道路を横切っていますから、ここには多分踏切が存在していたのでしょう。
しかし線路は完全にアスファルトで埋められていますし、あたりにはそれらしい痕跡はうかがえなかったと記憶しています。
…ここにも立ち入り禁止の看板があるので、大人しく侵入することなく撮影をしましたが。
目の前に見える工場のものでしょうか、線路と建物のわずかなスペースに、色々なものが打ち捨てられて(置かれて?)いるのがうかがえます。
恐らく地元の人たちにとって、この廃線跡の扱いはまぁその程度のものなのでしょう。|д゚)
列車が通らなくなってから19年もの月日が経っていることもあって、レールは完全に錆びついていますが、線路内は想像していたより劣悪な状態ではないですね。
もっと荒れ放題かと思っていたので…。
ところで、左側に写っている錆びついている立て看板ですよ。
新しかった頃にはかわいいキャラクターだったのかもしれませんが、こんな状態ではただ不気味だという印象しか持つことができませんね。(´Д`;)

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南を向いてみると、こちら側も立ち入り禁止になっています。
なぜかこの場所だけ柵が厳重な造りになっているようですが、何か理由があるのでしょうか。
線路内をよく見ると、私物らしいものがいくつか置かれている様子ですし、それどころか奥の方には軽トラが停まっているんですが…。
しかしどうやら、その軽トラがある場所で線路と道路がクロスしているようなので、それに向かって歩いていくことにします。
続きます。

撮影データ:
2008年10月 紀州鉄道線 西御坊〜日高川(廃線)
Canon EOS Kiss Digital X + EF-S18-55mm/F3.5-5.6 IS
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2017年10月11日

紀州鉄道廃線跡めぐり…2

紀州鉄道廃線跡めぐり、続きです。

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前回の場所から道路伝いに進み、線路と再会します。
細い路地が横切っていますが、かつてここには踏切があったのでしょうか…。
それっぽい形跡が見られないので、もしかしたら廃線後に新たに造られた道路なのかもしれません。
アスファルトの舗装で、線路は埋められていました。

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北を向くと、奥の方に目立つトラ模様の柵が見えますが、あれが西御坊駅。今回の廃線跡めぐりの出発点になります。
そこから直線距離にすると数十メートルですかね…でも、道なりに歩くと若干の距離と時間がプラスされますね。
出発した時にとまっていたキハ603はすでに発車しており、その姿は見えなくなっています。

で、赤いパイロンが立っているところが、小さな川に橋梁が架かっていたであろう場所。
もっと近づいてみたかったのですが、ご覧のように立ち入り禁止の看板があります。
さすがに、これを無視して無断侵入するのは憚られますね…。(;´・ω・)
あんまり望遠の利かないレンズでも、それなりの様子を撮影することができたので、まぁいいかなと。
…パッと見、現行の路線と比べても大差のない感じです。
民家の軒先すれすれを通っていますけど、紀州鉄道沿線ってだいたいこんな景色ですものね。

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南を向いてみると、ここから大きく東方向へカーブしています。
正面に見える、看板が立っている建物の向こう側が熊野街道になるのでしょう。
線路の様子を見てみると、背の高い雑草やらどこから飛んできたのかコンクリートの破片やらで、ちょっと荒れてきているような感じを受けます。
まぁここは比較的市街地なので比べるのはどうかと思いますが、もっと田舎を走るローカル線って、割とこんな感じなんじゃないかな、と。
じっと見ていると、今にも向こうから列車が走ってきそうな気すらしますよ。
なお、こちら側にも立ち入り禁止の看板があったので、線路伝いに歩くのは断念します。

…という訳で、再び線路とクロスする道に出るために大回りしていきます。
しかし、立ち入り禁止箇所があることを考えなかったのは大失敗でした…せめて地図を持ってくればよかったです。
初めての土地で、しかも予備知識もほとんどなしに探しものをしながら歩くのって、結構大変。(´Д`;)
そんなこんなで、続きます。

撮影データ:
2008年10月 紀州鉄道線 西御坊〜日高川(廃線)
Canon EOS Kiss Digital X + EF-S18-55mm/F3.5-5.6 IS
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2017年10月09日

紀州鉄道廃線跡めぐり…1

引き続き紀州鉄道の話題で攻めていきたいと思います。

この時(2008年)に紀州鉄道を訪問したのは、キハ600形に会うためという大前提があったのですが、実はそれとは別にやってみたいことがありまして…。
東京を出発する前にネットをチェックしていたところ「紀州鉄道には廃線跡が残っている」という情報が目に留まったんですね。
「それじゃ、いい機会だからその様子も撮ってみようじゃないか!」ということで、私の鉄道趣味人生で初めてとなる、廃線跡めぐりを敢行することにしたのです。
一度に全部の写真を公開するのはちょっと難しいので、何回かに分けて皆さんにご紹介していきたいと思います。
なにぶん知識がないもので拙い記事になってしまうかと思いますが、どうぞよろしくお付き合いください。

まず、紀州鉄道の廃線跡とはどういうものなのでしょうか。
以下の地図(グーグルマップより引用)をご覧ください。

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地図には「日出紡績前駅跡」「日高川駅跡」と、史跡として記載されているので分かりやすいかと思います。
西御坊駅から熊野街道に沿うように南東方向へ進んで日高川の川岸近くに至るもので、1989年に廃止となった路線です。
その区間、わずか数百メートル。
初めて廃線跡めぐりを体験する私にとって、入門には最適の距離でした。
それでは、撮り歩いてきた写真とともにその様子をご紹介していきましょう。

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まずは西御坊駅南側から、北を向いてみます。
線路には車止めが設置された上に柵で閉ざされており、ここが紀州鉄道線の終端であることが分かりますが、それより先(手前)にもレールは続いています。
撮影時点で廃止から19年の月日が経っているはずなのですが、意外にもしっかりと残っているものですね。
ちょいと整備すれば列車が通っても大丈夫のような…って、そんなに簡単にはいきませんか。

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南を向いてみると、こんな様子。
草生して枕木が朽ちかけていますが、現行の線路と比べても大差はないような感じを受けます。
…っていうと、紀州鉄道線の保線担当の方から怒られるかもですけど。|д゚)
先に小さな川を渡りますが、そこにはすでに橋梁も橋桁も現存しません。
まぁ残しておいても保守が面倒でしょうから、当然と言えば当然なのかもしれませんが、どんな造りの橋が架かっていたのか…気になりますね。
その先にも線路は続いていますが、もちろんこのまままっすぐ進むのは不可能なので、道路伝いに回り道をしていきます。
ここで「うわー…直線距離では数百メートルだけど、もしかしたら道のりにすると結構な距離になるんじゃないか?」ということに初めて気がつきました。
廃線跡めぐりを経験されている方からすれば、そんなの当たり前のことなのでしょうけど…いい勉強になりました。
次回に続きます。

撮影データ:
2008年10月 紀州鉄道線 西御坊〜日高川(廃線)
Canon EOS Kiss Digital X + EF-S18-55mm/F3.5-5.6 IS
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2017年10月04日

西御坊駅の北口・南口

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西御坊駅の駅舎の様子を、佇む列車と共に一枚。
この入り口は北側に存在していることから「西御坊駅北口」と呼んでも問題ないのではないかと思います。

その駅舎は木造トタンづくりで、見た目からして年期を感じさせます。
きっとずいぶん前から、変わらぬ姿でここに存在しているのでしょう。
ローカル線の駅舎としては、非常に味わいがあってよろしいのではないかと。

しかしこの建物には、ここが駅であるという旨の、看板などの案内表示は一切ありません。
列車やプラットホームがあることから辛うじて正体がわかるものの、視点をぐっと狭めて建物の外観だけを見てみると、一体何なのかすぐには理解できないかもしれませんね。
そして正面には飲料の自販機がドカンと置いてあり、入り口のキャパを狭めています。
なぜこんな邪魔になるような(邪魔になるほど利用客が多いかと言われれば、それはどうかと思いますが)置き方をしたのか理由は分かりませんが、多分この自販機の売り上げは紀州鉄道の収入になるのでしょうから、応援の意味も兼ねて1本購入しましたよ。

…さて、先ほど「西御坊駅北口」と書きました。
「じゃあ他にも入り口もあるのか?」と聞かれれば、「あります!」という答えを返しましょう。
それでは「西御坊駅南口」の様子をご覧ください。

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これ。
この隙間を進んでいくと、駅舎の中にたどり着きます。
「人ん家の敷地じゃないの!」という感想を持たれるのも、無理もないですね。
正直、私もまさか駅の入り口に続いているとは思いませんでした。
「駅前って、もっと大きい商店や広い通りがあるものじゃないの?」と考えてしまうのは、都会に住みなれているせいかも知れません。
駅まで徒歩0分(それどころか玄関から十数歩)という、都会では考えられない超優良物件ですが、路線が紀州鉄道線というあたりはお察しくださいと言ったところでしょうか…。
でもこんな様子も、ごく利用者の少ないローカル線ならではでしょう。
当然、駅の存在を示す案内表示などは一切ありませんから、まさに初見殺しですね。

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ちなみに駅舎の中からこの隙間を見ると、このようになります。
実際に利用している人物が写っているので、ちゃんと駅の入り口として機能していることが分かりますね。
…ちょっとグーグルマップでこの場所を調べてみたところ、片方の住宅が取り壊されている様子が確認できました。
そのおかげで、少なくともこの写真よりは駅の入り口が分かりやすくなっていると感じました。
同じ場所にまた住宅が建つのか、それとも違う何かに変わるのか…それは私には分かりませんが、ともあれ「こんな風景もあったんだよ」という、よい記録になりました。

この写真からは、駅舎内の天井の飾り板がいたるところではがれて、何ともみすぼらしい状態になっていることが分かります。
まるで時の流れから取り残されたような雰囲気を感じますが、これもひとつの味として許容できる範囲にあると思います。
大規模リニューアルはできればしないでいて欲しい…。
全体的な雰囲気を残したままで、最低限の保守だけに留めて欲しいと思うのは、私だけでしょうか。

撮影データ:
2008年10月 紀州鉄道線 西御坊
Canon EOS Kiss Digital X + EF-S18-55mm/F3.5-5.6 IS
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2017年10月02日

西御坊で佇んでいると

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西御坊駅で折り返しの発車を待つ、紀州鉄道のキハ603。
年季の入った…今どきトラックでもこんなのないよ…といった感じのアイドリング音と白煙を吐き出しながら、ぽつぽつと数少ない乗客を受け入れていきます。
そんな列車の様子をラッチ外から見つめていたら、自分でも気づかぬうちにシャッターを切っていました。

…ラッチといっても、今どき役に立つかどうかも分からない程度の柵があるだけ。
そして、乗車券を買うための券売機も、それを改札する人もいません。
ましてや、磁気券やICカードを通す機械なんてものも存在しません。
出札窓口がありますが、ちょっと覗いてみたところ、やっぱりというかお留守でした。
運賃は下車するときに列車内の運賃箱に投入するか、着駅で窓口へ申し出るシステムなのでしょう。

…この写真の撮影時は、偶然にも大変好ましい光線状態でした。
列車の側面に陽があたっている一方、暗い場所にあるラッチがシルエットになって、その存在感を演出しています。
その明暗の対比が面白い写真になったかな、と思います。
また、筆書きのサボにくたびれた車体…このあたりも混然一体となって、いい味を出しています。
なかなか都市圏ではお目にかかれないですよね。こんな光景。
それだけでも、東京から夜を徹して電車を乗り継いで来訪した甲斐があったというものです。

それにしても、10月といえど、さすがは南国和歌山ですね。
東京から着てきたジャケットが荷物になるくらいの気候でした。
しかしこのキハ603には、冷房なんて洒落たものは装備されていません。
「暑ければ窓を開ける!以上!」
ここは本当に21世紀の日本なのか?と思わず疑ってしまうような光景が繰り広げられていました。
…まぁ、それがいいんですけどね。('ω')

今でこそ、ある意味寂しい雰囲気を醸し出すような場所になっていますが、時代をさかのぼってみれば、もしかしたら大勢の利用客で賑わった時代があったのかもしれません。
しかし今は…ただ静かに時の流れるままに。
できれば、あんまり変わってほしくはないですね。

写真のキハはすでに引退し、新型車(といっても他社の中古車)に置き換えられたので、多少は現代に近づいた雰囲気になった…かもしれません。
味わいとしてはこのキハが最高だったのですが、新型車の方も「今やここだけ!」のレアリティを持っていますから、訪問する価値は大いにあるかと思いますよ。
…紀伊御坊の車庫に止まっていた新型車の様子をチラッと見せていただいたのですが、エンジンが日産製であることを確認できました。
列車に日産ディーゼルという組み合わせがあるということを、私はこの時初めて知りました。
どんな音を響かせて走るんでしょうか…非常に好奇心を駆り立てます。
もう一度、今度は朝から晩までじっくり腰を据えて思う存分、撮ったり録ったりと鉄ヲタ活動をしてみたいものです。
…あくまでお金と時間に余裕ができたら、ですけど。|д゚)

撮影データ:
2008年10月 紀州鉄道線 西御坊
Canon EOS Kiss Digital X + EF-S18-55mm/F3.5-5.6 IS
posted by くろやっこ at 08:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 鉄道画像(西日本)<民鉄>