2017年03月29日

0系の食堂車を見てみよう

先日公開した0系新幹線先頭車の次位には、食堂車が連結されています。
今となっては食堂車のある新幹線車両は存在しませんから、当時の雰囲気をよく残す貴重な資料として、写真を撮影させてもらいました。

まずはこれ。

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食堂車のピクトグラムとともに、席の状況を表すランプが装備されています。
また、木目調の壁紙が高級感と特別感を演出していますね。
ここでは「ただいま満席です」のランプが点灯していますが、これって利用客の状態をどうやって把握して表示しているんだろう?
と思っていましたが、どうやら従業員が車内の様子を見てスイッチを入れたり切ったりしているようですね。
アナログだ…。けど、当時は席の状況をコンピューターで把握するシステムなどは存在しないでしょうし、まぁそんなもんですかね。

さてさて、食堂車の車内に入ってみます。

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テーブルの色合いや間接照明を併用した室内灯が、これまた特別感を演出しています。
カーテンも悪くないですね。食事の様子を駅停車中に見られないように…ということもありますし、夜間になってから閉めると、まるで列車の中にいるということを忘れてしまいそう。こうした繊細な心遣いも嬉しいですね。
ところで、私がまだ子供だった頃、何度か0系に乗る機会があったのですが、食堂車はいつも満席。
多分、自由席にあぶれた乗客がコーヒー1杯で粘っているせいなんだと、子供心でも分かりました。|д゚)
一度でいいから、走る新幹線の食堂車で食事をしてみたかったのですが…それも今となってはもう叶わない夢です。
東北新幹線のグランクラスでいただく食事も悪くないのでしょうけど、食堂車のそれとはなにか違うんですよねぇ。
やっぱり食堂車には、座席での食事とはまた何か違った…ロマンに近いものがあるんですよね。私の中では。

さて、厨房の様子も見てみましょう。

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銀色に統一され、至極実用本位な感がありますね。
狭い車内での調理には、それなりのご苦労があったこともうかがえます。
ましてや調理担当なんて1人じゃないでしょうし、すれ違うことすら大変な狭い厨房で、よく長時間の業務ができたものだと感心してしまいます。
よく見てみると、流し台がいくつかあって、その向かいにはコンロのようなものがあるようです。
火を使って調理するなんて、昨今の鉄道事情を鑑みると、ちょっと考えられないですね。(一部例外もありますが)
せいぜい調理済みのものをレンチンする程度かと思っていましたが…0系登場当時は、電子レンジはまだそれほど普及していなかったのでしょうか。
食堂車を簡略化したビュッフェも後に登場しますが、そこでは温かい食べ物はレンチンですからね…。
それでも食事を供用してくれる存在はありがたかったのですが、これも新幹線からは姿を消して久しいですね。
高速化により乗車時間が短くなったのと、需要自体が少なくなったせいなのでしょうけど、食事という人間に欠かせないものにまでコストカットや省略してしまうのはどうなのかな?と思ってしまいます。

さて、これまでリニア・鉄道館について公開してきましたけど、この日は他に行きたいところがあったので、ここでの滞在時間は1時間半程度に抑えてまたあおなみ線で名古屋に戻ります。
それからどうしたか…。それはまた次回の更新で。|д゚)

撮影データ:
2012年3月 リニア・鉄道館
Canon EOS 7D + EF24-105mm/F4L IS USM
posted by くろやっこ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道画像(中部)<JR>

2017年03月28日

300系を降りた後は…

名古屋駅で300系新幹線から下車し、何とも感慨深い気持ちで列車を見送った後、あおなみ線に乗り換えて金城ふ頭まで行きます。
あおなみ線の金城ふ頭という点で、すでにピンと来ている方も少なくないと思いますが…私の向かった先はここです。

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2011年にオープンしたばかりの、JR東海の鉄道博物館「リニア・鉄道館」です。
ここを訪れた時点では、オープンからまだ1年くらいしか経っていないせいか、どこを見ても非常にきれいなのが印象的でした。もちろん、日々の清掃や手入れが行き届いているおかげもあるのでしょうけど。
ちなみに、私がここを訪れたのはこの時が初めて。どんな車両の展示が待っているのか、ワクワクしながら入場します。

「リニア・鉄道館」という名称ですから、もちろんリニアモーターカーの展示へ真っ先に進みます。
私自身、営業運転を行っているリニアモーターカーには何度か(愛知県のリニモと中国上海の空港アクセス)乗車していたのですが、ここに展示されているのはそれらとはほぼ別物です。
全体的に照明が薄暗く、手持ちで撮影するのはちょっと難しかったのですが、その中から比較的まともに撮影できたものを公開してみますね。

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形状が非常に特徴的な、超電導リニア「MLX01−1」です。
2003年に、鉄道としては世界最速の581km/hをマークした車両(今まさにここに展示している車両そのもの)で、1995年に製造されたという点や、車体重量が30トンしかないというあたりに驚きを隠せません。
もちろん、試験走行の結果から試行錯誤を重ねて、様々な面で改良を施されたのでしょうけど、90年代にはすでにここまで進んだ技術が日本に存在したという点は、全世界に向けて誇れるものであり、ハナタカとも言ってよいでしょう。
中央リニアの着工はすでに始まっており、非常に現実味を帯びた話になっていますが、そこにいったいどのような車両が走るのか、まだ定かではありません。恐らくこの車両をベースに開発が進んでいるものと思われますが…。
開業の暁には、東京〜名古屋間が約40分で結ばれるそうですが、実現すれば名古屋に住んでいても東京は十分通勤圏内になりますね。
運賃と特急券の値段がどうなるか。まだそこまで決まってはいないようですが、現行の東海道新幹線「のぞみ」と同等か、数千円程度のプラスであれば、断然リニアを使いたくなりますね。
しかしそうなると、東海道新幹線の立場が完全に日陰者になってしまいますから、現実的にはもっと差額が付くのかもしれません。

さて、リニアを見たら次なる主役、新幹線車両を見てみます。

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お馴染み、0系新幹線です。
近年お目見えした車両はどれもシャープなイメージが強いですが、これについてはちょっと丸っこくて愛嬌がありますね。
車番は21−86で、1971年12月より運行が開始された12次車の先頭車両。
前面窓には編成番号が見てとれます。「K17」だそうですが、本来この車両は12両編成の「S46」として、その後16両編成に再編された時には「K46」として、また再び12両化が図られた時には「S88」となって、1991年の引退まで生涯「こだま」として活躍しました。
となると、この「K17」は?
…と思いましたが、この車両に関しては「汽車会社製造の17番編成」という意味を持っており、本来の「K17」編成は21−74と22−74が先頭車になっていました。
リニア・鉄道館に収蔵するにあたって往時の姿に復元されたそうですが、編成番号を「K17」とした意図は不明です。

…これらの写真は2階の通路から俯瞰で撮ったもので、薄暗い中、いかにしてみるに堪える写真を撮ろうかと悩みました。
色々いじくっていたら、カメラの水平の目安となる「水準器」をどこかに落としたのでしょうか、なくしてしまいました。
ガッカリしましたが、そのおかげでカメラ内蔵の電子水準器の存在を知り、以後活用するようになります。
なくしたことは残念でしたが、まぁこれも神の思し召しかな、と勝手に納得しています。|д゚)

あれから5年も経っていますから、さすがに落し物の届けがあってもすでに処分されているでしょうし、もし拾った人が使っているのなら、それはそれでいいかな…なんて。

撮影データ:
2012年3月 リニア・鉄道館
Canon EOS 7D + EF24-105mm/F4L IS USM
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2017年03月07日

ラストラン300系、側面から

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先日の記事の続きとなります。(=゚ω゚)ノ

300系ラストラン編成の側面に回ってみます。
先日の写真よりも、くっきりと文字を読むことができますでしょうか。
まぁ停車中の列車の写真なので、それでもブレたりピンボケしていたら余程カメラの腕がないんだな…と思われてしまいますよね。(;^ω^)
改めて「もう16日にはラストランを迎えて、300系も引退なのかぁ…」と何となく眺めていましたが、私の中ではまだそれほど現実味がありませんでした。
フラッと東京駅に行ってみると、いつでもこやつがこだま運用に就いている様子を見ることができそうな気がして。

視点を変えてみましょう。今となっては珍しくなった方向幕には「団体」の表示が。
普段あまり見かけることのない表示なので、特別感は満点ですね。
それまで新幹線車両においても当たり前だった幕による行先表示ですが、気づいてみればそれも700系のC編成に残るのみとなってしまいました。
安価な導入コストや保守のしやすさ、また自由度において有利なLED表示が現在の主流ですが、やっぱり私は方向幕の方が好きですねぇ…。
もちろん写真映えするせいもあるのですが、300km/h近くでかっ飛ばす技術の粋を集めた新幹線車両に、ぽつりと残るアナログ的な機械。
方向幕好きの私にとっては、そのアンバランスさにちょっとしたカタルシスすら感じてしまいます。|д゚)

さて、この日のこの列車は、300系へのお名残乗車のために組まれたツアーのチケットを持っている人だけが乗ることのできるという、これまた特別感満点の団体列車として新大阪まで運転されました。
…そんな列車に、私も乗り込みます。(*´▽`*)
いやいや、いくらもうすぐ引退する車両だといっても、駅のホームから停車中の車両を撮るだけの為に、わざわざ朝早くから東京駅の新幹線ホームに行くはずがありませんよー。
…とは言ったものの、実は300系の引退にはさほど興味もなく、このツアーがあったことすら直前まで知りませんでした。
ところが、新幹線好きの友人がやっとの思いでこの列車のチケットを取ったにも関わらず、運の悪いことに当日事情のため乗れなくなったので…ということでチケットを譲っていただいた(額面通りの価格で購入しましたよ)経緯があります。

ちなみに、そのチケットは名古屋行き。
せっかくなら新大阪まで乗り通したかったという思いもありましたが、名古屋は名古屋で(鉄的にも非鉄的にも)面白いものがたくさんありますからね。
それに帰りの列車は20時過ぎに名古屋を出る定期運用ののぞみということですし、時間はたっぷりあります。

どこで何をしたか…については、次回以降の更新から小出しにしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお付き合いくださいね。(=゚ω゚)ノ

…最後に味わった300系の乗り心地は、後継の車両と比べるといささかワイルドな感じがしました。
客室内にいるにも関わらずVVVFインバーターの音も盛大に聞こえましたが、それも逆にマニア受けという点ではよかったのかも知れませんね。
また、全くの偶然で昔のバイト仲間と車内でばったり再会したりと、思い出を記憶に残すには申し分ないお名残乗車となりました。|д゚)

撮影データ:
2012年3月 JR東海道新幹線 東京
Canon EOS 7D + EF24-105mm/F4L IS USM
posted by くろやっこ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道画像(東日本)<JR>

2017年03月03日

最後に一目でも…

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前回の記事でそこはかとなく匂わせていましたが、この日東京駅に訪れたのは、こやつと相見えるためでした。
雪がちらつく残念な天候の中、ブレがある上にピントもイマイチですけど…私が300系の前面を撮影したのはこのカットが最後ということで、敢えて掲載させていただきます。|д゚)

車体にはご覧の通り、300系ラストラン告知のステッカーが張られています。
3月16日がそのラストランの日と書かれていますが、その日はあいにくド平日のため撮影は無理…なので、最後の土曜である3月10日なら、ということで。
やはりというか、名残惜しい同業さん(葬式鉄とも?)でホームが埋め尽くされています。
じゃあ、ってことで、敢えてその同業さん達も写しこんでみました。
ラストラン当日の盛り上がり…とまではいきませんでしたが、最後の土日ということでアツくなっている同業さん達の熱気が伝わればこれ幸い。

そして、よく見るとお分かりいただけると思いますが、写真の車両はJR東海所有の「J57」編成です。
これは16日のラストランに使用された編成で、当日は臨時の「のぞみ329号」として東海道新幹線(東京〜新大阪間)を走りました。

300系は晩年、専らひかりやこだまとして活躍していましたが、それもN700系登場後にのぞみ運用を外された700系に取って代わられ、次第に居場所がなくなってきます。
もともと300系の耐用年数は13年前後ということでしたので、それに近い編成から順次廃車解体が進んでいました。
その結果、総数も激減し、末期には東海道新幹線内での定期運用は9本と、非常に寂しい状態に。
そしてついに、ラストラン後はJR東海所有の300系(J編成)は当月中にすべて廃車となり、またJR西日本所有の同形式(F編成)についても、10月にはすべて廃車。これにより300系新幹線は廃形式となりました。

ところで、個人的にはいまだに300系は「のぞみ形」というイメージがあります。
最高速度は270km/hを誇り、それまでの0系、100系と比べて50km/hもスピードアップを図った画期的な車両で、また新幹線としては初のVVVFインバーター制御や回生ブレーキ、ボルスタレス台車を装備し、さらに車体にアルミ合金を採用し軽量化を図ったという、当時としては革新的な技術を多く盛り込んでおり、それらが高く評価されてローレル賞を受賞した経験を持ちます。
また、のぞみ号の運行開始当初は、名古屋駅を通過するという驚きのダイヤでファンをあっと言わせましたが、これは東京〜新大阪間の所要時間を2時間半とするためで、ここから「9時の会議に間に合う」というキャッチフレーズが生まれました。
しかし、現在主流のN700、N700A系使用ののぞみ号は、途中、品川・新横浜・名古屋に停車しても東京〜新大阪間を2時間半で結んでいるのですから、時代は変わったなぁと思うばかりです。(=゚ω゚)トオイメ

撮影データ:
2012年3月 JR東海道新幹線 東京
Canon EOS 7D + EF24-105mm/F4L IS USM
posted by くろやっこ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道画像(東日本)<JR>

2017年03月01日

新幹線ホームの駅員さん

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この日の東京は、3月だというのに雪の降るひときわ寒い朝を迎えました。
幸いながらちょっとした着雪程度で済んだものの、自宅を出た頃の降りっぷりを見て、これはもしかしたら新幹線にも遅れが出ているかもしれない…と危惧しながら東京駅に向かいました。
しかし、それはまったくの取りこし苦労に終わることになります。
いざ着いてみると、さすがは日本の誇る高速鉄道ですね。バッチリ定時で動いていました。

…簡単に「定時で動いていた」と言ってしまいましたが、その「当たり前」を守るために、関係する多くの方々の並々ならぬ苦労があることを、忘れてはならないでしょう。
今回はその中の一つである、駅員さんにスポットを当ててみますね。

コートを着ていても、ものの数分で体の芯から冷えていくほどの気温の中、寒風吹くホームに立って、列車の運行と利用客の安全を確保します。
時刻は7時20分。発車間際のN700系のぞみ205号。
駅員さんは、ドアが開閉を示す側灯の様子とホームにいる利用客の安全を指差確認します。
いつ異常があっても対応できるよう、ホイッスルとフライ旗をスタンバイしています。
利用客に対して少しでも危険だと感じるような場面があれば、まずホイッスルで列車から離れるよう注意喚起をして、それでもどうしても列車を止めなくてはならない時には、フライ旗を掲げて車掌さんに非常停止を促します。
在来線の駅では普通の赤いフライ旗を持ちますが、新幹線のホームではより視認性を上げるためでしょうか、ちょっと蛍光色の入った色合いに見えます。

私はその凛々しい姿に感銘を受けましたが、普通の…いわゆる「非鉄」の利用客は、そんなことは気にも留めません。
それどころか、輸送障害などがあった時には、真っ先に攻撃の矛先が向けられる存在です。
説明をして納得してくれるならばいいのですが、割と自己中心的な一部の利用客から怒鳴られたり嫌味を言われたり。
時には暴力を振るわれることも少なくないといいます。
駅員さんを恫喝しても復旧が早くなるわけでもないですし、駅員さんのせいで障害が起きているわけでもないのです。
私も電車で通勤している身ですから、遅延や運休で焦る利用客の気持ちは分かりますが、手っ取り早い攻撃の対象がすぐ近くにいるというだけで理不尽な目に遭う駅員さんの気持ちも、よく理解していただきたいものです。
…私の経験では、年齢50〜60代くらいの人がよく騒ぐような気がします。|д゚)

ところで、私がこんなに朝早い時間に新幹線のホームにいるのは、それなりの理由があります。
この写真を撮影したのが2012年3月、ということだけでピンとくる方も多いかもしれませんね。
答えは次回の更新で明らかにさせていただきますが、なんだかクオリティの低い写真しか撮れませんでしたので、あんまり期待はしないでお待ちください。|д゚)

撮影データ:
2012年3月 JR東海道新幹線 東京
Canon EOS 7D + EF24-105mm/F4L IS USM
posted by くろやっこ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 鉄道画像(東日本)<JR>